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イオンクロマトグラフとは

高速液体クロマトグラフの一種で、水溶液中のイオン成分を陽イオン・陰イオンに分離して分析・定量する装置。
略称はIC、イオンクロマトグラフィーとも呼ばれる。

■イオンクロマトグラフの原理
イオンクロマトグラフは、イオン交換体を分離カラム(低交換容量のイオン交換樹脂を充填したもの)とする。
よって、カラムに入った種々のイオン成分はイオン交換能の差により各成分に分離される。
分離したイオン成分は溶離液といっしょにサプレッサ(※)、電気伝導検出器に入り、イオンクロマトグラムとして記録され、電気伝導率を測定する。
(※)サプレッサ=バックグラウンド(溶離液の電気伝導率)を低減させる装置のことで、この装置を用いることでイオン成分を高感度に検出できる。
ただし、イオンクロマトグラフにはサプレッサを使用しない方法や、検出器を別のものに交換するといった様々な応用方法がある。

■イオンクロマトグラフの測定対象数
10ppb~ppmレベルでの、以下のイオン成分。
・陽イオン・・・リチウム、ナトリウム、アンモニア、マグネシウム、カルシウムなど
・陰イオン・・・フッ素、塩素、臭素、亜硝酸、硝酸、リン酸、硫酸

■イオンクロマトグラフの利用分野/イオンクロマトグラフの利用例
・河川の水質測定などの環境分析
・食品や生物試料などに含まれる糖質の測定
・ウエハ、ハードディスク、液晶、実装材料、クリーンルームエアなどのエレクトロニクス関連
・水道水質基準項目のうちの臭素酸、シアン化物イオン、塩化シアンの分析(イオンクロマトグラフ-ポストカラム)

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